真壁の和室が無垢板張りの洋間に |小浜市

小浜市内の住宅の一室をリフォームさせていただきました。
それまでずっと、2階の寝室で寝起きしていましたが、「将来的なこと(老後)も考えて1階に寝室を移したい」という、奥様のご希望です。

リフォームするのは、昔ながらの真壁の和室。床や壁を貼り替え、ベッドを置いて、寝室として使用することにしました。

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木の香が漂う室内

畳はすべて撤去し、下地を貼って、耐久性が高く掃除のしやすい塩ビタイル(フロアタイル)で仕上げました。

一方、壁は全面に無垢の杉板を。
無垢材には無数の小さな孔があり、湿度が高いときにはこの孔から湿気を吸い、空気が乾燥してくると孔の中の湿気を吐き出して、室内の湿度を一定にコントロールします。それが、無垢材がもつ調湿作用。

一日の3分の1を過ごす寝室だからこそ、室内の空気を心地よく保ってくれる自然素材を取り入れたいですね。

床を無垢フローリングで仕上げると、収縮によって隙間に埃がたまってしまったり、水をこぼした跡が残ってしまったりと、お手入れが大変。
壁なら、デリケートな無垢材も安心して施工できます。

山小屋にいるような心地よさ

今ではあまり見ることのない、板張りのインテリア。こうして全面を無垢の板で仕上げると、まるで山小屋やログハウスの中にいるような心地よさを感じます。

一方で、和のしつらいも所々に残しています。
手を加えずに、もとの形を生かした目透かし天井。四角い和風のペンダントライト。収納にも、両開きの和襖をそのまま使用しました。

和と洋のデザインが、見事に融合しています。

床の間だった部分は床を張って、フリーなスペースに。
室内すべてに手を加えるのではなく、残すところはそのまま残す。そうすることでコストを調整するとともに、住まい全体との調和を図っています。

心地よい木の空間で寝覚めもすっきり

壁も床も、天井の色に合わせてナチュラルな色味で仕上げたため、部屋全体が明るい雰囲気に。
和の雰囲気を少しだけ残した、心地よい木の空間に生まれ変わりました。

木の香りと、すっきりさわやかな空気環境。毎朝が気持ちよい寝覚めになりそうですね。

元気なうちに老後の備えをしておくというのは、とても大切なことです。
バリアフリーにしたい、1階だけで生活できるようにしたいなど、ちょっとしたリフォームも忠建築へご相談ください。

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