(建築ライター 取材・執筆)
国道27号を、小浜市からおおい町方面へ。
『道の駅 うみんぴあ大飯』を過ぎ、佐分利川を超えてしばらく行くと、不意に視界をかすめる鮮やかなブルー。
海に近い立地と相まって、一瞬「サーファーズハウス?」と見まがってしまいそうですが、この建物はヘアサロン【plug】。
オーナー様は、そのカラフルな色づかいとキューブ型の外観から「LEGOハウス」と呼んでいらっしゃいます。
なんだか、それだけで店内の楽しげな様子が伝わってきそうですね。
ヴィンテージな西海岸スタイル
鎧張りの杉板は、オレンジがかったブラウンとビビッドなターコイズブルーの二色づかい。カバードポーチや軒の鼻隠し、外壁の出隅部分は、やや赤味の強いブラウン。
白いサッシはマスタードイエローでぐるっと囲んで、ポップな雰囲気に仕上げました。
「パッと目を惹く建物にしたい」
というお施主さまの願いどおり、この辺りではちょっと見かけないユニークな外観に。
まるで、建物それ自体が店舗の看板のようですね。
無垢ときどきターコイズブルー
流れるような木目、節の表情。
壁に、天井に、無垢の杉板をふんだんに使用した、天然のナチュラル空間。
外観と同じターコイズブルーのアクセントウォールと梁を見せた勾配天井で、わくわくするようなリゾート感を演出しています。
ヘアサロンは、お客さまが自分を磨くための大切な場所。お店を訪れただけで気持ちが上がるような、そんな特別感を味わっていただけるといいですね。
ストレスフリーなパーソナル空間
ほんの少しの時間でもお客さまにくつろいでいただくため、シャンプー台は半個室に設置。
タオルウォーマーがすっぽり入る、造作の収納棚がポイントです。
収納家具やファブリックなど、ところどころにブルーやイエローを取り入れているのもおしゃれですね。
一方、着付け室は完全個室。
華やかな着物の柄とケンカしないよう、白い壁にダークブラウンの床と天井で落ち着いた雰囲気に仕上げています。
おおい町のロードサイドで放つ存在感
大きな窓から差し込む、明るい日差し。ガラスの向こうに見えるカバードポーチ。
目の前が国道であることなど忘れてしまいそうな、リゾート感。開放感。
青空をバックに写真に収まる姿も、とてもファンシー。まるで、イラストか何かのようにも見えますね。
小さいながらも圧倒的な存在感を放つ、ターコイズブルーのヘアサロン。
おおい町、国道27号線沿い。わき見運転には、くれぐれもご注意ください。^^