小浜城の再建を夢見て

こんにちは、忠建築の上山です。
今回は、僕が密かに抱いてきた夢のひとつ、「小浜城の再建」について書きたいと思います。

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高校を卒業する時、文集の「将来の夢」の欄に【宮大工になって小浜城を建てる】と書いたのを覚えています。
と。
その頃は半分冗談のような気持ちもありましたが、どこかで「本当にできたらすごいな」とも思っていました。

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実際に小浜城の再建を願う動きは以前からあって、地元では市民の方々による運動や募金活動も行われていました。
僕自身も、ある時ふと小浜城址を訪れたことがあります。
「ここに本当にお城が建っていたのか…」と思うと、なんとも言えない不思議な感覚に包まれました。

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最近、仕事の相談をしている同級生と、その同僚の方との雑談の中で小浜城の話題が出ました。
その時に、「小浜城を再建するって、すごくいい話だと思う」と言ってもらえて、思わず胸が熱くなりました。
気づけば来年で40歳になりますが、そんな言葉をもらえたことで、もう一度あの夢に向き合ってみたいという気持ちが湧いてきました。

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木造三重天守の建築を手掛けるには、大変な技術が必要です。
でも、それこそが宮大工の技術が生きる場所でもあると思っています。
今の段階ではまだ夢のような話ですが、僕はこれからも生涯現役の大工でいたいと思っています。
そして、もし本当に小浜城の再建が実現することがあれば、その工事の一員として加わりたい
それが、僕の心の中にずっとある、ひそかに抱いてきた大きな夢です。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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