はじめまして。僕が宮大工を目指した原点の話。

こんにちは。忠建築の上山です。

このブログでは、僕自身のことや、家づくりへの想い、現場での出来事など、
少しずつ気軽に書いていきたいと思っています。
まずは、「どんな人がこのブログを書いてるのか?」を知ってもらうために、
数回に分けて、大工になろうと思ったきっかけから現在までのことをお話しできたらと思っています。


僕の父は大工で、今でも現役です。
物心つく頃から“木の家”や“道具の音”が身近にある環境で育ちました。

父の仕事現場に一緒についていくと、いつも木の香りがふわっと広がって、
「ここは特別な場所やな」と子どもながらに感じていたのを覚えています。
現場には大人たちが真剣な顔で木を扱っていて、その姿がなんともかっこよかった。

そんな父は、よくこんなことを言っていました。
「大工の中でも、宮大工は一番すごい」
細かいことは分からなくても、その言葉がずっと頭に残っていて、
いつの間にか「どうせなるなら、宮大工になりたい」と自然に思うようになっていました。

小学校の頃にはもう、「自分は大工になる」と心に決めていたと思います。
卒業文集には「宮大工になって、全国を回っていろんな建物を手がけている」と書いていたくらいです。
たぶんその時点で、夢というより“目標”になっていたのかもしれません。

大工さんに憧れていた小さな頃の、笑ってしまう思い出がひとつあります。
父がノミを使っている姿がかっこよくて、どうしても真似したくなって、
作業場のコンクリートをコツコツ削ってしまったことがありました。
「それはアカン!」って父に怒られたんですけど(笑)、
あのとき本気で「自分もノミを使えるようになりたい」と思ってたんですよね。


次回は、宮大工への道に踏み出した高校時代の話を書いてみようと思います。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いします。

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